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最新記事【2008年02月01日】

私たち日本人は、安全に対して楽観視しすぎるきらいがあるようです。
四方を海に囲まれた島国という立地に恵まれた事が幸いして、殆ど外敵(異民族)の侵入を受ける
事がなかった国は、世界的に見ても例がないほどです。

周囲のものは皆、同じ民族で同じ言葉を話し同じような考え方をして…という農耕「ムラ」社会の
中、住民同士が互いに見張りあい助け合ってきました。(もっとも、そのぶん、閉鎖的で異民族と
の折衝のヘタな国民性が培われてしまったというマイナスもありましたが。)

そんなムラ社会の中では、個性の尊重よりは協調性と『和』の精神が求められたので、当然犯罪も
少なく、危機意識を持つ必要性も無かったのでしょう。お互いに信頼の絆を繋ぎあって安全な環境
を作ってきたのですから。
また、ごく普通の人々が武器を持って闘うという習慣は殆どありませんでした。
特に、戦国時代終わり、秀吉の刀狩り以来は尚更で、約270年続いた江戸時代に至っては、武士
階級でさえも闘う必要性はなかったのですから、「自分の身は自分で守る」(セルフディフェンス)と
いう自己防衛の考えが身につかなかったのかもしれません。
そして、そのことが安全の過信につながっているのかもしれません。

また、『水に流す』ことを美徳と考える国民性でもあり、嫌な事や悲劇的な事はすみやかに忘れ去
ろうとする傾向があります。こういう考え方は、一面プラスとも言えるのですが、反面では、マイ
ナスに作用します。危機管理能力とは、過去の経験を積み重ねたうえで、さらに将来もしも又同じ
ような事件が起こったら…と想定して準備しないと育たないからです。

しかし、これほどまでに社会のグローバル化と社会全体の変化が進むと、個人レベルでの危機管理
と自己防衛が必至の時代になってきたと言わざるを得ません。

近頃、学校や職場・地域の中で、犯罪被害の話を聞く事が増えてはいませんか?
「空き巣狙いに入られた」
「車上狙いにやられた」
「バッグをひったくられた」等々…

かっては、犯罪にあうのは「まさか」の出来事でした。
残念ながら今では『いま、そこにある危機』として、誰でもが巻き込まれかねない状況が続いて
います。また、「都会はコワイけれど、田舎なら安全だよね」とも言えません。
犯罪の発生状況を見ると、大都市のみならず地方にまで及び、凶悪犯罪が増加しているのですから。
『水と安全はタダ』と言われた日本はもう決して安全な国ではなく、いつ我が身に降りかかるか
解らない時代になってきました。
自分だけは犯罪に巻き込まれない…と思い込んでいませんか?

特に目立って増加している犯罪は、侵入盗・自動車盗・ひったくり及びスリなどの重要窃盗犯と言
われるものですが、特に怖いのが「生活の根拠地」である住まいへの「住宅侵入犯」の増加です。
どこか危険な場所に出入りしたわけでもない、一番安全であるべき「自分のうち」「家庭」が犯罪
の舞台になるのは恐ろしい事ではないでしょうか。

侵入犯が強盗傷害・殺人に発展する例も少なくありません
凶悪犯罪の多くが、住宅への不法侵入から発生しているのです。

「ちゃんと鍵をかけているから、うちは大丈夫」
「うちは現金を置かないから」
「お金持ちじゃないから大丈夫」

というのは最早根拠のない安心としか言いようがありません。
ある研究機関の調査によれば、犯罪に不安を感じる人の割合は平成9年から14年までの間に
26パーセントから41パーセントに上昇しました。また、内閣府の調査によれば今後良くな
ってほしい生活環境として、大都市及び中都市では治安のよさを回答した者が医療・福祉を答
えた人に次いで多かったという結果が出ています。

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